芝生の駐車場を造る
ここは仙台近郊のとある団地。
今は2人の子供たちも結婚し、孫を連れてやって来るようになった。
既に2台の車と車庫を持っているが、子供の分を併せると4台分の駐車場が必要になった。
我が家は土地が安価なのはいいが、(多分、元気なうちは)車が無いととても不便なところだ。
「マイホーム 手の出るところ熊も出る」こんなサラリーマン川柳があったなー (^^;)
最近、夕方団地内を散歩していると、きつねに出逢った。
そばに犬の散歩をしている初老の男性が犬の??ちの処理をしていて、
その犬がきつねに向かってワンワン吠えているが一向に気にする風でもなく
私の進路にちょこんとお座りしてこちらを見ている。
そのまま突き進むと道を譲ってくれ、私が通り過ぎるとまた元に戻り、ちょこんと座り直した。
何とも野生の動物との出会いとは思えない、不思議な光景である。
私はこんなところに住んでいる。
20年以上前に住みはじめたが住み始めたころは家もまばらで、
庭はとても日当たりと風の通りが良かったので60数種類のバラ園風にしていた。
さて、車2台分の駐車場といっても造ってもらったら、どれ程お金がかかるのやら。。。
以前より自由にできる時間が増えたし、土木工事も面白そうなので
いっちょうやってみるか!!
ということになったわけである。
2015年4月から10月に芝生を植え終わる迄の奮闘記を次回から紹介したいと思います。
1.作業開始 まず擁壁ブロックを撤去 |
2.続・擁壁の撤去と木製フェンスの移動 |
3.余分な土をパワーショベルと3トンダンプで友人の山に移動する |
4.擁壁を建てる |
5.雨水桝、汚水桝、水道栓のレベル下げと木製フェンスの再構築 |
6.芝張りと木製レーンの設置 |
1.作業開始 まず擁壁ブロックを撤去
2015年4月19日
とにかく道路との段差を無くすため擁壁ブロックを撤去することから始めた。
5月の連休には庭の土を運び出したいので、それまでには柵を庭の奥に移動しておきたい。
使った道具はコンクリート斫り用の大ハンマーとチス、タガネとエアーハンマー
コツコツとブロックの隙間にあるコンクリートを斫り、大ハンマーで一番上のブロックを叩いて
取り除く。
しゃがみ続けると腰が痛くなるので庭仕事用の移動椅子を使った。
柵を地中から抜き、移動するために土を庭の中に放り込みながら上段のブロックを撤去。
かなり体力を消耗したので今日はこれで終了。
DIYもいいけれど無理して怪我をしてしまっては元も子もない。
2.続・擁壁の撤去と木製フェンスの移動
2015年4月24日
エアコンプレッサーを持っているのでエアハンマーを使ってみたが
コンプレッサーの容量が小さく、長くは使い続けられない。
コンプレッサーが回り続けるが打撃パワーも追いつかなくなる。
ハンマーとチスとたがねでコツコツ砕き、鉄筋を露出させる。
鉄筋が露出したらグラインダーで鉄筋を切断。
庭木などを整理して、薪にしよう
大分鉄筋が見えてきた
山椒の木は友人の山へ
ガンガンハンマーでコンクリートブロックを破壊、
土も取り除いてもうすぐ木柵を撤去できそうだ
これで土を搬出できる
5月1日 やっと土の運び出しの準備が整う
3.余分な土をパワーショベルと3トンダンプで友人の山に移動する
2015年5月2日(土)
パワーショベルと3トンダンプが到着
5月3日(日)、5月4日(月)の2日間で友人の山に余分な土を運ぶ予定。
その前に重機で壊してしまわないよう雨水枡、下水桝と水道栓の場所を明確にしておく。
5月3日(日)
さあ、土の運び出しだ。オペレーターは最近特殊車両の講習を受けた息子。
土をトラック3台分を山に運び、1日目終了。
2日目トラブル発生!!
パワーショベルのエンジンをかけようとしたら始動しない。($・・)/~~~
レンタル会社に電話するも5月の連休中で休みのため連絡がつかない。トホホ
再開できたのは息子の都合もあって約1か月後の5月31日。
故障の原因は電気系統に水が浸入したことによるショート(整備不良)らしい。
今度はもう少し小さめのパワーショベルにした。
駐車場の周りに土留めのコンクリート柱を埋めるための溝を掘る。
このラインには土留めのコンクリート柱やパネルを埋める予定。
左から水道栓、汚水桝、雨水桝が現れる。
駐車場は芝を貼る予定なので傾斜をつけるためある程度の土は残しておく。
この辺は目分量だ。
4.擁壁を建てる
2015年6月20日(土)
コンクリート柱を建て始める。
重機なしで造れる擁壁を色々探したところ、カインズホームに値段もハンドリング等も丁度手ごろなものがあった。
H型柱、コーナー柱、土留め板(コンクリート棚板?)などの名前がついている。
この時期、日が長いので午後7時くらいまで作業ができる。
会社から帰って午後6時頃から約1時間毎日一か所ずつ(全部で11箇所)金テコで岩を砕き、スコップで穴を掘っていく。
下の方は岩盤(といっても放置すると崩れるタイプの土)になっていてこれを金テコで砕きながら30cmから40cm程度掘っていく。
最初の柱の位置や高さ、方向を決める。この柱は高さや壁面の基準となる。
基準柱(コーナー柱:長さ600mm)は高さや天面合わせ、水平器で垂直に。
*溝が一つしかない柱は見つからなかったのでこのコーナー柱を選ぶしかないようだ。
一つ目のH型柱の位置や傾き、垂直が決まったら、コンクリートで固めてしまう。
2本目から風などに影響されないよう木っ端で支えて
手前の基準柱に合わせて水糸を張り、柱間の距離、ねじれ、高さ、垂直(傾きゼロ)をとる。
コンクリートなので結構骨が折れる。怪我をしないよう焦らず頻繁にストレッチ体操しながら。。。
疲れたら無理をせず作業を止める。また、ゴムのついた手袋は必須だ。
棚板のサイズは1、165mm(長さ)×37mm(厚)×300mm(幅)
柱の溝と溝の間は1、165mmに10mm~15mm位の余裕を持たせた。
コンクリートを打って固まった(3日後)のでいきなり棚板を嵌めてみる。
ムムム(“(-“”-)”うまく入っていかない。
幅は10mm以上余裕を取ったつもりだったが10mmもない。
それに柱のねじれや傾きがあるのかもしれない。(ちょっと焦った)
試しに棚板の面取りをやってみたら
すっと嵌った。あー良かった(^_-)-☆
というわけで、どんどん棚板を嵌めていく。
短い区間は木片を定規代わりに当て、グラインダーにダイヤモンドカッターとガイドベース組 HiKOKI(旧日立工機) 【切断作業】を装着して切っていく。
棚板は厚さ37mmあるので、片面を切ったらひっくり返して切り、切残しのバリは丁寧に取り除く。
このころは7月に入り、高温とともに直射日光が照り付け、とても暑い(-_-;)
どんどん棚板を嵌めていく。
2015年7月12日
擁壁完成!!
5.雨水桝、汚水桝、水道栓のレベル下げと木製フェンスの再構築
2015年8月9日(日)
下水桝のレベルを下げる。
よく見てみると下の桝に同じ桝が重ねている。
接合部分のモルタルを斫れば上の桝を外せそうだ。
大ハンマーとチス、タガネとエアーハンマーでコツコツと
モルタルの部分は全部剥がせた。上の桝は取り外せるかな?
取り外し成功!!
今度はこの部分に蓋がつくので、丁寧に残ったモルタルを取り除く。
マンホールの中にコンクリート片が落ちないよう養生して。
うまく蓋が嵌りました。めでたしめでたし。
今度は雨水桝。汚水桝と同様桝と桝との接合がモルタルによるもの。
汚水桝と同様にモルタルを斫って
ここはエアハンマーが活躍。
上部の撤去に成功。
丁寧に接合部分のバリを取っておく。この辺の作業にはこのエアハンマーが大活躍。
ふたを閉めて終了。
2015年8月9日
続いて、駐車場周囲の木製フェンスを取り付ける。
基準となるフェンスの柱を立てる。
フェンスの下部に付ける横棒を柱に付ける際、動かないよう支える木片を取り付けておく。
柱は水平器を使って傾きや他の柱と高さを同一になるよう、柱の向きにも注意しながら。。。
フェンスの下部に付ける横棒を取り付けた。
こんな感じで。
柱が立ったら、フェンスにキシラデコールを塗って
フェンスを取り付けていく。
8月9日
フェンスの取付完了。
6.芝張りと木製レーンの設置
2015年8月16日
駐車場には芝を貼るので、水はけをよくするため道路に向かって地面に傾斜をつける。
擁壁の左コーナーと右コーナー小さな木杭を打ち、水糸を張る。
水糸左右の高さは擁壁の上から340mmのところ。
2015年8月25日
土を動かし始めたら石がゴロゴロ出てきた”(-“”-)”
芝を貼るのに芝の生育に影響があるかもしれない。
頑張って石ころの除去に取り組む。
土振るいは自作しよう。
除去した石ころはポリバケツで5つ程度。かなりきつい作業だ。
石ころを取り除いたら、石灰やたい肥を適量撒き、
電動耕運機(リョービのACV-1500)で耕す。
毎週土日の作業で終了したのは9月15日。
傾斜をつけて土をいったん均したら今度は木製の車のレーン。
本物の枕木は最近高価で入手しにくいので、防腐剤注入の米栂材をホームセンターで購入し使用することにした。
3本並べて12mm径のボルトで3か所で固定する。
片方に輪留めも付ける。
かなりの重量だ。
レーンはかなり重いのでロープを短く切って片方ずつ、よっコラショと少しずつ移動する。
レーンを入れる溝には川砂を敷いて、レーンをロープを使って何度も持ち上げては落とし、ぐらつかないよう安定させる。腰が痛い!!
芝の肥料入り床土をすき込んだ後、自重で地ならしを。
高麗芝を並べて、気が付いたら9月27日になっていた。
10月3日
半年にわたり奮闘したが、くたびれてしまった。
今年は左のレーンを造ったところでおしまい。
右のレーンは来年の春、暖かくなってから始めよう。